こちらはタイのバンコク経由でポーサット入りしたい方のためのページです。当団体代表 Adrian (エイドリアン) の記憶・経験則による部分が比較的多いので、その点はご了承ください。ただ実体験に基づく情報ですので、バス料金などの最新情報をご自身でチェックした上でご覧いただければ、大いに参考になるはずです!

まずはこの表。ポイペト(カンボジアの国境を越えてすぐの町)行きの公営バスです。

mochit ekamai bus timetable

 運賃は 220 バーツ。 Ekamai Mochit も乗り心地はまずまずですので、ご都合に合わせてお選びください。Mochit の方が、特に AC VAN (表に青地で示してある時間のバス) を選ぶと、より早く到着できるとは思います。ただ Mochit のバス停は Mochit 駅 (電車のほう) と 1 km ほど離れています。逆に Ekamai は駅を出たらすぐバス停なので、乗車のしやすさではこちらに軍配が上がるでしょう。

「罠」に気をつけて!

バスを降りると、こういう呼びかけがきっと聞こえると思います:

「ビザ、ディス・ウェイ! (Visa this way ―― ビザはこっちだよ!)」

ですがついて行ってはいけません。これは罠、というより詐欺。タイから出て入国管理オフィスを通らない限り、ビザをゲットできることはありません。

下の写真は、タイ側から見た (正しい) 国境線の様子です。参考にしてくださいね。ここを通り抜けてタイを出国し、それからビザを発行してもらいます。発行にはパスポート用の証明写真が必要とされていますが、持っていなくてもペナルティーとして100バーツ払えば OK です。カンボジア的には米ドルで支払うべきなのですが、バーツしか無くてもそう心配することはありません。しれ~っと「ビザ処理費用100バーツ受領済み」といったサインをしてくれることも結構あります。まあ、これも「罠」ではないにしろ、わりとグレーな「裏技」ですが…
ちなみにもし、このペナルティー100バーツの支払いを拒んだら?…

なんだかよく分からない「処理」のために、屋外で1,2時間は待たされる羽目になります。
100バーツ、換算すれば約3~4米ドルです。熱帯モンスーン気候の直射日光を思うさま味わいたい!という方以外は、さらっと払ってしまうことをおすすめします。

カンボジア入国のために必要なビザ

今のところ、カンボジアに来る時に必要なビザは主に2種類あります。まずは普通のツーリストビザ(観光ビザ)。この記事を書いている時点では3,000円くらいでした。このビザは1度だけ、30日の延長をすることができます。

次は以前「ビジネスビザ」と呼ばれていたビザです。今は「通常ビザ」と呼ばれています。こちらは3,500円ちょっとかかりますが、延長するときは一気に1年伸ばせます (訳注: 最近は必要書類や審査などが厳しくなる傾向にあるので、最新新情報にはどうぞご注意ください)。詳しい情報は在日本カンボジア王国大使館の「ビザ申請」ページをどうぞ。Tuk Tuk for Children でボランティアをしてくださる方には、こちらの「通常ビザ」を推奨しています。理由としてはまず、カンボジアの法律ではボランティアも一種の役務とみなされ、観光ビザで従事してはいけないことになっているからです(それを理由にポーサットで逮捕されるようなことはまずないでしょうが、それでもルールはルールですので)。2つ目の理由としては、これは大いにあり得ることですが――「Tuk Tuk for Children のボランティア楽しい!もっとやりたい!」となったとき、このビザの方が延長を認められやすい&延ばせる滞在期間が長いからです。僕 (Adrian) の代わりにトゥクトゥクを運転したくなったら、免許取得のために3か月は居なきゃいけませんからね!

いよいよ乗車! でもその前に…

そろそろ、スマホ用の SIM カードが欲しくなってきませんか? ぜひここで買っておきましょう。おすすめは Smart (スマート)という会社のカードです。TT4Cのスタッフも全員これを使っており、Smart 同士なら無料通話ができます。また、これがポーサットで最もポピュラーなキャリアだから、という理由もあります。他にも Cellcard、Metphone など色々な会社があるので間違えないでくださいね。SIM カード自体にまず2ドル、さらにそこへチャージするための2ドル、合計4ドルがかかってきます(訳注: カンボジアの携帯・スマホはすべてプリペイド式です)。国境線から100メートルほど歩いていくと、右手側に Smart のお店が見えてきます。お店の人に端末を渡し、チャージ完了と言って返されたら、すぐに「*888#」とダイヤルし、通話ボタンを押しましょう。チャージの残高を調べるための番号(USSDコード)です。画面に$2と表示されたのを確かめてから、実際に2ドルを支払います。念を入れるに超したことはありませんよ!

次に打ち込むのは「*626*100#」という番号です。これで電話およびインターネット機能が一週間有効になります(ここでチャージが1ドル分消費されます)。

Poipet border crossing
今までの話をいったんまとめた図です。オレンジの番号を追っていってください――1番の地点からカンボジアへ入り、5番でビザをもらいます。
4番近くで「バス停まで無料送迎するよ」と声を掛けられますが、実際は後から10ドル払う羽目になります。150メートルほど歩けば
5ドルで済むバスに乗れるので、振り向くことなく直進しましょう!

いざ、国境の町からポーサットへ!

いよいよポーサットへ向かうわけですが、ここで乗るバスの選択肢は2つあります。まずは安価な大型バス、そしてエクスプレス・バスです。大型バスのほうは乗車距離がかなり長く、バッタンバンという所で乗り換えをする必要があります。エクスプレス・バスなら直接ポーサットに向かうことができ、乗員さんも英語が話せます。いずれにせよ「ポーサットに行きたいんです」とスタッフらしき人に手当たり次第に声をかけていけば何とかなると思いますが、運が悪いとチップ等で5ドルほど飛んでしまうかもしれません。前節の最後に貼り付けたイラスト↑の中、二股に分かれた赤線がありますが、その国境線から遠い方が指し示す辺りに「Mekong express(メコン・エクスプレス)」というミニバン型バスが停まっています。料金は17ドルか、もう少し高いくらいでした。ポーサットに行くなら最も速くて簡単で、間違いなくベストな選択肢ですが、そこはあなた次第です。「やっぱり安いほうで!」と大型バスを選ぶなら、もう事あるごとに「目的地はポーサットなんです」と言いまくりましょう。決して、決してそのままプノンペンまでスルーしていかないよう気をつけてください。スマホのマップアプリか何かで位置情報(GPS機能)をオンにして、現在地をこまめに確かめましょう。遅いバスであればポーサットまで 5, 6 時間、状況によってはそれ以上かかります。バッタンバンでの休憩または乗り換えは、最大1時間を消費します。

マップアプリを見て、ポーサットの州境に近づいたら Tuk Tuk for Children にメッセージをください。こちらからバス停まで、トゥクトゥクで迎えに行きます。降りる場所はポーサットに入ってすぐ、最初のバス停です。もし降りたときに SIM カードを持っていない場合は、良さそうなトゥクトゥクを拾って「ポーサット・ピザ・ハウス (Pursat Pizza House)」というお店まで行ってください(少し頑張れば歩いてもいけます)。TT4C行きつけのお店なので、すぐに「新しいボランティアさんだね」と代わりに電話を掛けてくれるはずです(このお店の人はほとんど英語ができます)。

ポーサットの地図(一部)

Pursat pizza house

P.s. ボランティアをする予定はないけれど、Google先生か誰かのいたずらでこのページにたどり着いてしまったあなたへ: 海外旅行のプランニング中でしょうか? ここまでの情報は役に立ちましたか? もし日程に余裕があれば、旅行ついでの「ボラントゥッカー」はいかがでしょう。おひねりも大歓迎、フェイスブックページへの「いいね!」も執筆者冥利に尽きます♪ (≧▽≦*)

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