「手作りトゥクトゥクで “ミニ映画館” やってみない?」ーーその小さなアイディアが、Tuk Tuk for Children のはじまりでした。

いまでこそ Tuk Tuk for Children (トゥクトゥク・フォー・チルドレン) という名称を掲げていますが、もともと私たちは「トゥクトゥク・シアター (TTT = Tuk Tuk Theater)」と呼ばれていました。ちなみにトゥクトゥクとは、主にカンボジアを含め東南アジアで普及している「三輪タクシー」のことです。この TTT が、私たちのカンボジアでの初プロジェクトでした。

そもそも TTT を始めた理由は、次のような気づきからでした。
「教育機関の整備など、カンボジアの公教育や暮らしの水準を高める投資は注目を集めている」
「けれどこの国の子どもたちには、より身近で、学校では教えてくれないような『学び』が必要なのでは?」

というのもこの国では幼い子どもであっても、私たち――そう、いわゆる「先進国」に生まれた私たちです――が子ども時代に親しんできた楽しみや遊びより、家の仕事を優先させるのが当たり前になっているからです。トゥクトゥク・シアターの活動は徐々に広がり、多くの子どもたちがきゃあきゃあと笑顔ではしゃぐ姿を見ることができるようになりました。同時に、普段は村のご近所づきあいの内部で暮らしている子どもたちに、その外に広がる大きな「世界」について想像を膨らませ、あるいは夢見てもらっています。

そして、そうしたコミュニティーの子どもたちと一年ほど親しく過ごす中で、私たちはある課題に気づきはじめました。未就学児に対する教育システムの課題です。調査してみたところ、絵本や知育玩具など、小さい子どものための「まなぶ」ツールや機会に全く触れることのない子どもたちは、カンボジア国内で実に 67% にのぼることが分かりました。ショッキングな事実でしたが、

「何かできることがあるはずだ」

これが私たちの想いでした。そしてトゥクトゥクを使った「移動図書館」「移動おもちゃ貸し出しサービス」などを 2017 年にスタートさせます。このプロジェクトは大きな広がりを見せ、現地の学校の先生たちにはより多くのサポートを、子どもたちにはさらに豊富なまなびの機会を提供するに至っています。この活動を大きく飛躍させることが、2017 年の大目標です。2018 には、より多くの先生たちにリーチできるよう、オンラインで学習教材等のリソースを提供することも考えています。

本プロジェクト、また私たちに関する詳細に関しては、他のページもぜひご覧ください。サイトにお越しいただき、まことにありがとうございます!